福山住宅は1974年高槻市宮之川原に2×4工法オープン化後
関西初の2×4住宅を建てました
北米で1800年代に生まれた2×4工法(ツーバイフォー工法)。福山住宅は1971年に伊藤恒治工学博士(元京都大学建築学科教授)を迎えて2×4工法の研究開発に着手。枠組壁工法の技術基準が告示され、一般工法としてオープン化後初となる2×4工法を高槻市宮之川原で竣工させました。
半世紀近く経った今も住み継がれています。
地震に強い2×4工法
木造軸組工法(在来工法)が「柱」や「梁」などの「線」で建物を支えるのに対して、北米生まれの2×4工法は「床」「壁」などの「面」で建物を支える「面構造」です。
床面、壁面4面、天井面の6つの各面は枠組材と構造用面材が一体化したダイヤフラムと呼ばれるパネルで形成されており、それぞれの面を結合して6面体構造とすることで、地震や台風などの外力を各面に効率よく分散させることができます。
荷重が一点に集中することがなく、
どのような方向からの外力に対しても
建物全体でバランスよく受け止めることができ、優れた耐震性を発揮することができます。
東日本大地震
熊本地震
火災に強い2×4工法
火災に強い2×4工法は住宅金融支援機構が定める「省令準耐火構造」となっています。
2×4工法のファイヤーストップ構造
火災時には、床下・壁の内側・天井裏など、空気の通り道が火の通り道となり上階に燃えがっていきます。2×4工法では構造上、各部屋が防火区画のように仕切られており、上下階の間にある大断面の木の塊が、空気の通り道を塞ぐファイヤーストップ構造になっています。室内で火災が発生しても、火が家全体に広がるのに相当な時間を要します。火災時に防火被覆(せっこうボード)が万一突破されても、このように2重の防火機能をもつ「ファイヤーストップ構造」によって、2×4住宅は初期消火の可能性が高く、火災時の被害を最小限に抑えます。
水蒸気を放出する石膏ボードの使用
2×4工法では、すべての天井や壁の内側全面に、厚さ12.5mm以上の石こうボードが貼られます。石こうボードの中には約21%の結晶水が含まれていて、炎があたると熱分解を起こし約20分もの間、水蒸気を放出するという優れた特性を発揮します。このため火災が発生しても、天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくく、構造材が発火点(約450℃)に達するまでの時間を大きく遅らせることができます。
温度のバリアフリー 2×4工法
2×4工法の魔法瓶構造
2×4住宅は、一体化した頑丈な床の上に、枠組材に構造用合板を貼った壁を立てる大壁構造のため、床と壁、壁と壁がすべて接合面となり、隙間が少ない気密住宅となります。
さらに当社では床下・壁・屋根面に直接、アイシネンを吹付施工することで、より気密性が高まり、熱の損失の少ない魔法瓶構造となります。