玄関を入ると土間があり、思わず見上げる無垢材の天井、大梁、囲炉裏に畳の部屋、漆喰の壁。
どの部屋もそれぞれ表情が違って楽しめる。
でも、大切にしたのは「表に見えないところ」。
その思いを共有して造り上げた家は、心地よい澄んだ空気を感じる、家族が健康的に過ごせ、友人たちが集まる家でした。
「満足できる家造り」の過程を、奥さまにお話しをうかがいました。
旦那さんが転勤族で、全国に引っ越ししていたんですよ。ここに来る前は岡山に住んでいました。子どもが中学に入るタイミングでもう引っ越しはやめにしようと思っていて、ずっと土地を探していました。夫婦二人とも大阪が実家だったことと、子どもの学区を考えて探していました。
不動産屋さんには「環境のよさと利便性は一致しない」と言われていたんですけど、福山住宅さんがこの場所を見つけてくれて、不動産屋に出る前に話がきてタイミングが良かったです。すごくいい場所が見つかったと思います。これはご縁ですよね。
土地探しと並行して、いろんなハウスメーカーをまわっていたんですけど、福山住宅さんとは話を聞いて2回目で契約しました。「もうここや!」って。それまでは長かったんですけどね。旦那さんによると、決めて手は「断熱」「値引きをしないホンネの話」「木を大事にした家造り」だそうです。
私たちが大事にしたいところを大事にしてくれる会社ですね。家造りで本当に大切なことって、断熱材とか表に見えないところなんですよね。長く住める家って、見えないところが大切じゃないですか。そこを福山住宅さんは大事にしてくれているなと感じたので。そして話にウソがない、信じられると感じて。でも、全然値引きしてくれないんですよ。しかも、最初から値引きした金額にしているからって、誇らしげに「値引きしない」って言うんですよ(笑)
無垢の木の床なので、最初はもっと白かったんですけど、5年経ってだんだん色が変わってきました。でも、そういう家にしたいと思って。一緒に歳をとっていけるような家にしたかったんです。最新システムの家みたいのはいらないなと思っていて、古民家みたいな雰囲気にしたいなと思って福山住宅さんにお願いしました。
漆喰の壁は空気が気持ちいいです。快・不快を感じるのに、気温だけでなく湿度も大切だと思っていて。旦那さんはアレルギー体質でアトピーだったんですけど、ここに引っ越してきてから薬はまったく飲んでいないです。本当に漆喰にしてよかったと思っています。
「断熱」ですね。見た目がきれいな家って建て売りでもあるんですけど、家造りに本当に大切なことって、土台とか断熱材とか表に見えないところなんですよね。モデルルームとかを見に行くと見た目でいいなぁと思ってしまうんですけど、長く住める家を作りたいという気持ちが強くて。おかげで夏も冬も快適に過ごしています。
あと、蓄熱住宅なんです。蓄熱暖房を使った遠赤外線なので、空気が汚れないですよね。芯から温まるので、冬でも床にゴロゴロ寝っ転がってますね。空気が乾燥しないおかげで風邪もひかなくなりました。
土地が細長いので最初は家が建つのかなって思ってましたが、地形を生かした間取りや中庭の光の取り入れ方など、とても気に入っています。土間風の玄関の横にある、囲炉裏のある漆喰塗りの部屋でお客さんにお茶や食事を出したりするんですけど、すごく気に入ってもらっています。よく子どもの友達も遊びに来て、奥の和室に泊まっていきますね。漆喰の壁は、ひとりの職人さんが全部塗ってくれたんです。子ども部屋だけ子どもが自分で友だちと一緒に塗りました。そこだけタッチが違います。犬を飼ってますけど、全然におわないですね。 2階のリビングはキッチンを仕切らずに広々見えるようにしてます。中庭の窓も普段開けておいて部屋と一体化して広く見えます。ロフトをつけてもらったのでハンモックをかけました。秘密基地みたいでここも居心地がいいんですよ。旦那さんは車道楽だったんですけど、もう一切車にかかわらなくなって、家のものをどんどん買ってきますね。この間も中庭用の砂利がいきなり10袋以上届いたり(笑)
うーん、細かい点ですが、コンセントをもう少しつけてもよかったかな、くらいですね。あと、子どもの友だちが泊りに来ると寝室の下の和室で騒ぐので、床に厚みをつけて防音すればよかったかな、と。まぁ、私が「うるさいー!」っておこればすむ話なんですけどね。ご近所にとっては私の方がうるさいかも(笑)
当時は岡山に住んでいたので、打ち合わせで行ったり来たりが大変でした。でも、福山住宅さんが打ち合わせに岡山まで来てくださったんですよ。1日ずっと一緒にショールームもまわっていただいて。実際に床材の色を見たり、このキッチン入りますか?とかその場で聞けて、決められたので助かりました。
家造りはすごく楽しかったです。打ち合わせの度に、何度も図面を描きなおしてもらって、「うわーこうきたか!」って。1回1回希望が形になっていって、毎回楽しみでしたね。図面が決まって「これでいきましょう!」となったら、自分の家が建つのに急に淋しくなったんですよ。それくらい楽しかった。お金がいくらでもあったらまた家造りしたいくらいです。でも、この家を気に入っているし、住宅ローンもまだまだあるからできませんけどね(笑)
家を建てて住み始めてからも「何か困っていることはないですか?」と来てくださったり、大雨の後も「雨漏りしていませんか?」ってすぐ電話いただいて。建ててからも本当によくしてもらってます。住んでからも全然不安がないですね。よく「家は3回建てないと理想の家は造れない」なんて言うじゃないですか、でも1回でこんなに満足できる家が建つとは思っていなかったです。