現代の匠

断熱工事 中林秀行

断熱材について教えてください

材料は2液なんです。 イソシアネートとレジンなんですが、 白いタンクが秘伝のタレみたいなやつです。 特許じゃないですけれどね。特許を申請すると、全部成分が公開されしゃうんですよ。 こちらがイソシアネートです。 樹脂です。 適当な温度にならないと、発泡しないんです。 これは温度管理が一番難しいんです。 ドラム缶の中、ホースの中、ガン先、これら全部循環させて温度を一定にさせるんです。 だから冬なんか温度温めるのに、 1時間ぐらい時間がかかっちゃう。 この中で液が止まんないように、 攪拌させながらやっています。 このピストンで送りだしている。 循環させて。

断熱材としての性能と言ったときには、気密性をとるだとか、人体に悪いものを発泡させないだとか、環境に優しいといったことですね。 アイシネンていうのは、元々人体に優しくて、不純なものを使わないというコンセプトで作ってきた泡なんです。 硬質発泡ウレタンは。 元々鉄筋コンクリートのビルディングで使われていたウレタンを転化させて使っていて、内容的には。 ビル用のウレタンの素材を持ったまんま、なんとなく発泡させているという感じ。

断熱材の疑問点を全部解決したのがアイシネン。

アイシネンは発泡倍率が非常に高くて、100倍に膨れる。 100倍に膨れるってことは、密度が少ない。 密度が少ないってことは、発泡した後も縮まない。 国産ででている 硬質発泡ウレタンは密度が高いんですよ。 比重が重い。 発泡倍率も30倍とか50倍なんです。 言ってみれば詰まっている。 詰まっていると、木造住宅の木は収縮するのでクラックが入っちゃう。 そこからどうしても水蒸気が入っちゃう。

10年間は、グラスウール入れておけば良かった。 福山さんはグラスウールに疑問を持たれ、ウレタン吹き付けを採用された。 その当時からすれば、福山住宅さんは進んでいた。 グラスウール以外の断熱材を考えている工務店さんは、いなかったです。 木造ですから、揺れるじゃないですか。 硬質発泡ウレタンは伸縮性能が無いんです。 強力な接着力があるんですけど、 揺れたときに断熱材が勝つんでやっぱ剥がれるんです。 アイシネンは揺れたときに追従するんです。 硬質発泡ウレタンは、元々フロン使って発泡させているんです。 性能がいいっていうのは、要するに泡の中にフロンが入っているわけなんです。 フロンっていうのは、空気と比べて熱伝導率が小さいんです。 だから薄くても断熱性能がいいんです。 ただこのフロンも、10年で3割抜けてしまうんです。 入っているものは必ず抜けていくんです。 抜けてってものはフロンですから、オゾン層を破壊してしまうので、使えなくなっていますね。

アイシネンは何が入っているのですか

アイシネンは中も空気なんです。 動かない空気なんです。 泡ひとつひとつが空気が入っている。 抜けても空気。 入っても空気なんです。 だから10年経っても性能が落ちないんです。 新築の家に住んで、3~4年もすると性能が落ちてくるので、住んでいると解りますよ。 住宅で、 前衛的な工務店さんは、 グラスウールに比べたら、 アイシネンを採用していただいてます。 鉄筋コンクリートは、収縮しないので、追従性は必要ありませんが、 木造住宅の場合、 10年20年30年と、 劣化しない断熱材を採用されることは、重要だと思います。 国産でなんとかなんないのかということで、 軟質の発泡ウレタンの開発が進められている。 当然ですよね。 現在は、国産品が登場して価格訴求だけでやっている。 日本語がしゃべれない人が来てやってたりする。 我々は責任持って、 ちゃんとした施工をするんだという想いでやってますし、 営業はちゃんとやってるかどうか、 できているかどうか、 確認しながらやっています。 営業と施工と商品が一体となりながらやっています。

今のかなりいい家でも、30年ぐらい前に建った家は、温熱環境を、あまり考えられていないんですよね。グラスウールが入ってますが、その時はそれが最新の断熱だったのですが。今建っている安い住宅は、将来そういう問題を起しちゃうんですよね。個性的でこだわる家は、120%の温熱環境と言わなくっても、この暑い夏をどう過ごそうか。クーラー入れても全然効かないという時に、屋根だけ断熱材を吹き付けて、冬寒くてしょうがないという時には、床潜って吹き付けて、もう全然違いますから。そういうマーケットはこれから、かなりあると思います。我々も新築一辺倒じゃなくって、住んでる人たちが、快適環境をどうして求めるか。そういうことをメインに訴えていく店があってもいいんじゃないかと。なかなかないんです。

プロフェッショナルってなんですか

お客さんの要求を察知して、 そのお客さんに満足をしてもらえること。なかなかないんです。
それを技術的にも、 商品知識的にも、お客さんに解っていただき、 説明していくこと。
そういうことだと思います。